椀一杯のもてなし
貝だし澄み山海の具
福島県 · 会津地方
干し貝柱のだしが澄みわたり、山と海の恵みが椀の中でやさしく重なります。会津の祝いの席で、椀を重ねたくなる薄味のもてなし汁です。
人数で量が変わります
水煮のわらびでも代用可。
乾物(貝柱・きくらげ・しいたけ・白玉麩)を水で戻し、きくらげは一口大にちぎり、しいたけはさいの目に切る。
貝柱は前日から水200mlで冷蔵で戻す。きくらげ・しいたけは20〜30分、白玉麩は使う直前に水で戻す。しいたけの戻し汁はざるで漉して取っておく。
里芋は皮をむいて下茹でし、ぬめりを水で洗う。糸こんにゃくはさっと下茹でする。
里芋のぬめりが残るとだしが濁りやすい。下茹で後にしっかり水洗いする。
鍋に貝柱・しいたけの戻し汁と花かつおだし汁を合わせ、中火で沸かす。
しいたけの枚数は増やしすぎない。貝柱のだしが立ち上がる。
にんじん・きくらげ・糸こんにゃくを加え、にんじんがやわらかくなったら里芋を入れて煮る。
醤油と酒で薄味に整え、白玉麩を加えてひと煮立ちさせる。
だしの濃さで塩分が変わるので醤油は少しずつ。白玉麩は加えたらすぐ火を止める。
椀に分け、茹でた青みやわらびをのせる。
Journey
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磐梯山のふもとに広がる会津の冬は、雪が降ると食卓に温かい椀物がよく似合います。内陸で海の幸が手に入りにくかった時代から、干した貝柱やしいたけを大切にだしへ重ねる知恵が育ってきました。
こづゆは婚礼や正月など、人が集まる祝いの席を支えてきた椀物として伝わります。かつては一の重・二の重と分けて供していた流れが、昭和の後半に一椀へまとまったとも語られます。薄味で箸が止まらず、何度もおかわりを重ねる習いも親しまれてきました。
赤い会津塗の手塩皿に盛れば、澄んだ汁に山と海の具がやさしく浮かびます。家で同じ一椀を温めれば、遠い会津の祝いの心尽くしを食卓へそっと招き入れられます。