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じゃこ天の料理写真

噛むほど香ばしい

小魚を骨ごと揚げて

小魚を骨ごと揚げて

噛むほど香ばしい

主菜

愛媛県 · 宇和島市・八幡浜市(南予地方)

じゃこ天

所要30分

衣をつけず骨ごと揚げるから、噛むたびに小魚の旨みとジャリッとした歯ごたえが広がります。大根おろしを添えれば、南予の食卓そのままの一皿になります。

材料

人数
4人分
  • 主材料

    白身魚のすり身(たら等)300g
  • ちりめんじゃこ40g
  • つなぎ

    卵白1個分
  • 片栗粉2大さじ
  • 酒1大さじ
  • 塩0.5小さじ
  • 揚げ油適量
任意・代用
  • 大根おろし(省略可)
  • しょうゆ(省略可)

アレルギーのある方は、調味料・加工食品の原材料表示等をご自身でご確認のうえ、ご利用ください。詳細

作り方

6手順

すり身を作る

  1. 1

    ちりめんじゃこを粗く刻み、白身魚のすり身と合わせる。

    ※コツを見る
    ※

    じゃこを刻むとすり身になじみ、骨ごとのジャリッとした食感が出やすい。

  2. 2

    つなぎ(卵白・片栗粉・酒・塩)を加え、粘りが出るまでよく練り混ぜる。

    ※

    生地がゆるければ片栗粉を少量足して調整する。

成形して揚げる

  1. 3

    手に油をつけ、生地を8等分して小判形に整える。

    ※

    指先に油をつけると生地がくっつかず成形しやすい。

  2. 4

    170℃の油に静かに入れ、片面に焼き色がつくまで揚げる。

    ※

    低温だと油を吸いすぎるため、170℃をキープする。

  3. 5

    裏返してさらに2分ほど揚げ、両面をきつね色に仕上げる。

仕上げ

  1. 6

    油をよくきって器に盛り、大根おろしとしょうゆを添える。

    ※コツを見る
    ※

    揚げたてが一番だが、冷めたらオーブントースターで炙ると香ばしさが戻る。

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じゃこ天は愛媛県南予地方、宇和島市や八幡浜市を中心に親しまれてきた練り物です。宇和海で水揚げされた小魚を頭と内臓だけ除いて骨や皮ごとすり身にし、丸ごと揚げてしまう潔い一枚。おでんの具、うどんの薬味、晩酌のつまみと、食卓のあらゆる場面に顔を出す、南予の暮らしに欠かせない味です。

はじまりは江戸時代の元和元年(1615年)にさかのぼると伝わります。仙台から国替えとなった宇和島藩主・伊達秀宗が、故郷の味を偲んで蒲鉾職人を連れてきたことがきっかけとされます。当時は一匹では市場に出しにくかった小魚(雑魚)を余さず活かす知恵として「雑魚天(ざこてん)」と呼ばれていたものが、やがて「じゃこ天」の名で定着しました。

同じ南予でも、産地によって表情は違います。宇和島のじゃこ天は骨の食感を残した粗めのすり身で、噛むほどに旨みが濃く出るのが持ち味。一方の八幡浜は、すり身を細かくひいて骨の存在を抑え、白っぽくふんわりとした口当たりに仕上げます。どちらもホタルジャコ(地元でははらんぼ)を主役にしながら、店ごとに違う「足」の出し方を競っているのも面白いところです。

家庭では新鮮な小魚を一匹ずつさばく代わりに、白身魚のすり身とちりめんじゃこで骨ごとの食感を再現しましたが、本場の味を知ると発見が多い料理でもあります。宇和島の老舗が石臼で練り上げた一枚を炙り、大根おろしとゆず入りポン酢を添えれば、南予の食卓がそのまま食卓に届きます。